登録日:2021年8月31日
~東京事務所長です~
8月も終わりですね。
夏の名残に、怪談にまつわる話を(妖怪好きなのできっと四季を問わず書くと思いますが)。
東京の怪談と言って思い浮かべるもののひとつに「本所七不思議」があります。
「置いてけ堀」、「足洗い屋敷」、「狸囃子」、「片葉の葦」、「送り拍子木」、「送り提灯」、「灯りなしの蕎麦」の7つです(諸説ありますが、この7つが有名です)。
その中のひとつ、「置いてけ堀」は、ご存知の方も多いと思いますが、その堀ではよく魚が獲れ、釣り人が大漁に気をよくして帰ろうとすると、どこからともなく「おいてけぇ」という声がして、気がつくと釣ったはずの魚がどこにもなかった、というものです。
その声の正体は、狸とも河童とも言われています。
置いてけ堀がどこだったかは定かではなく、墨田区や江東区にもいくつかありますが、そのうちの一つである、錦糸町駅近くの、錦糸堀公園の一角には、かわいらしい「かっぱ像」が建っています。
河童は隅田川をはじめとして、江戸のそこかしこの堀や池に棲んでいたそうです。
江戸(東京)の人たちにとって、河童は身近な妖怪だったんでしょうね。
ところで、ある本によると津市で最も古いお寺と言われる四天王寺(5月14日の日記で少し紹介)にも、七不思議があるそうです。
「血天井」、「景清鎧掛松」、「亀の甲の三尊像」、「蛇の鱗」、「薬師堂の瓦」、「風呂神」、「生佛」ということですが、私、まだ内容を知りません。津に帰省した時にレファレンス室で調べてみようと思います。
で、いつ帰省できるんだろう…。