「広報津」平成24年12月1日/第167号(音声読み上げ) 第六回 市長対談 思い入れの深い土地で新たな事業へ

登録日:2016年2月25日

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第六回 市長対談 思い入れの深い土地で新たな事業へ

クラボウ 三重工場長 青山恭弘[あおやま やすひろ]さん

10月23日、クラボウ三重工場の工場長青山恭弘さんを前葉泰幸市長が訪ね、津市での工場の歴史や新たな取り組みなどについて、お話を伺いました。

クラボウと津市の歴史

市長 クラボウ三重工場では、今年4月に新しい工場が完成し、新たな形で津市に帰ってきていただきました。クラボウと津市のおつきあいは、大変長いですね。
青山 そうですね。昭和初期に当時の堀川市長さんから大変ご熱心な誘致のお話をいただき、昭和10年から70年以上、津市で事業を展開してきました。
市長 津市では明治時代から紡績が盛んで、当時市の工業生産額の8割は紡績などの繊維産業でした。その後、津市に限らず全国的に繊維から重化学工業へシフトし、クラボウにとっても、その頃が転換期だったと思うのですが。
青山 おっしゃるとおりですね。飛躍的に事業が拡大した大正期や、軍需工場化された昭和初期を経て、戦後、繊維産業は大きく様変わりをしたと思います。
市長 そういう中で津の工場も羊毛工場としての役割は、一応終えられたということになりますか。
青山 そうですね、平成21年9月に残念ながら一度閉鎖しましたが、今回新しい事業をスタートするため、同じ場所に戻ることになりました。当然、今後の事業展開を踏まえて、この津の地を選んだのですが、やはり70年余りにわたりお世話になった津市への思い入れというのもかなり強かったと思います。
市長 ありがとうございます。
青山 また、前葉市長が就任された当初に、大阪本社へ直接お越しいただき、熱心なセールスをされた行動力も大きな一つの要因だったと感じています。

新しい分野への挑戦

市長 新しい三重工場ではどういった事業をされるのですか。
青山 化成品事業としてプラスチックフィルムを生産します。
市長 繊維の技術を使って、今度はフィルムを作るんですね。
青山 はい。敷地内にある3つの工場でそれぞれ異なる種類のフィルムを生産することにより、独自の製造技術を有し幅広い機能を持ったフィルムの生産が可能になります。
市長 この工場で作られたフィルムが、我々にとても身近な携帯電話やいろいろな製品の中のデリケートな一部分として使われるわけですね。
青山 はい。
市長 こういう最先端の技術や独自の工夫などのお話を伺って、市民の皆さんに関心を持ってもらえるといいですね。
青山 そうですね。特に若い人がこういった分野に興味を持ってもらえれば、うれしいですね。

従業員のつながり 地域とのつながり

青山 新工場が稼働した当初は、他の工場からの転勤者や、市内で新たに採用した人がいるなど、従業員同士のコミュニケーションが少し心配でした。その心配を解消できたきっかけが、ソフトボール大会なんです。
市長 津商工会議所主催の大会ですね。
青山 はい。福利厚生の一環として野球部を立ち上げ、今年6月にソフトボール大会があるのを知って出場したんです。
市長 確かその大会で優勝されましたね。実は私も応援に行かせていただきました。
青山 ありがとうございます。優勝したこともうれしかったんですが、それよりもチームが一丸となってプレーし応援することで、一つになれたことが、非常に大きかったですし、本当にありがたい大会だったなあと思っています。
市長 私としても、地域の催しに参加をしていただいたということで、とてもありがたく思います。
青山 これからも地域とのつながりを大事にしていきたいと思っています。三重工場としてもこれからが本番ですので、津市の皆さんのご期待に添えるようにがんばっていきたいと思っています。
市長 私もクラボウに続く力強い企業の誘致に、一生懸命がんばっていきたいと思います。青山さん、今日はありがとうございました。
青山 ありがとうございました。

青山 恭弘さん
昭和33年大阪府生まれ。昭和57年倉敷紡績株式会社に入社、津工場実習生として、当時の倉敷紡績津工場へ赴任。平成23年にクラボウ三重工場建設準備室長、平成24年よりクラボウ三重工場長。趣味はソフトボール、将棋。

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